社会学

日本の女性の出産・育児の現状について理解したいという思いがあり、ケベックに戻ってきた時には、社会学の修士課程を始めました。取材をするために、京都に数か月戻りました。社会学を学ぶことはとてもおもしろかったので、ケベックの「父親」と育児休暇について研究するため、博士課程に進みました。私の研究はこのまま続いていきます。甲南大学で、日本のイクメンについて研究するため、国際交流基金の助成プログラム、日本研究フェローシップに採用になっています。

社会学の研究:「子供を産みたい日本女性を阻む壁」
日本では2005年に出生率が過去最低の女性一人あたり1.26人を記録した。本研究の目的は日本女性が子供を産みたいと思う欲求を抑えている主な要因を明らかにすることである。主として日本女性に対する聞き取り取材を通じて、それらが(1)未婚では産みにくい日本社会の風潮(2)高学歴の社会的な影響(3)育児と仕事の両立の難しさの3点であると結論づけられるであろう。つまり、多くの日本女性は子供が欲しくないのではないのだ。そうではなく、子供を産んで育てる環境が整っていないことが出産と育児を難しくしているのである。

ヴァレリーハーヴェイ

テリュク大学| TELUQ・「ライフコースにおけるワークライフアーティキュレーション」(CURA-WAROL)
博士号社会学

研究者のページ